税務セミナー「ドイツ会計の基礎」

日付
2012年9月20日

フランクフルト日本法人会は、デュッセルドルフ日本商工会議所及びフランクフルトラインマインGmbHとの共催で、下記の要領でセミナーを開催いたしますので、ここにご案内いたします。

ドイツ会計基準は、2010年に導入されたドイツ企業会計近代化法により、伝統的な保守主義を重視した基準から国際財務報告基準(IFRS) に大きく近づいたとされていますが、ドイツ基準特有の取り扱いは依然として残っていることから、日系企業においては、引き続き会計基準間の差異に関する理 解が求められています。また一定条件を超える会社のドイツ法定財務諸表においては、経営成績やリスク分析に関する情報の開示が求められており、ドイツでビジネスを行ううえで自社の情報をどの程度公開する義務があるのか、あるいは反対に、公開情報から競業他社情報をどこまで入手できるのか、について理解することが非常に重要です。一方で、IFRSに ついては、収益認識、リース、金融商品などの影響の大きな基準が完成に近づいているほか、将来の基準設定の方向性と項目に関するアジェンダ・コンサルテー ションに関する議論が重要な局面を迎えています。グローバル展開を進める多くの日系企業が任意適用を予定または準備・検討しており、今後、日系企業で必要 となる対応を予測する上で、近時の議論動向を把握しておくことが必要です。こうした環境下、本セミナーでは以下の構成にて在独日系企業に関係する会計基準・開示要求を解説いたします。

·       第一部  ドイツ会計基準基礎(日本基準との比較)

·       第二部  ドイツ法定財務諸表の開示要求事項(マネジメント・レポート、注記事項を中心に)

·       第三部  IFRS最新動向

第一部では、ドイツ企業会計近 代化法導入後のドイツ会計基準について、日本基準との比較を中心に、制度概要と主要論点について体系的に解説いたします。第二部では、ドイツ法定財務諸表 の中でも特徴的と言われるマネジメント・レポート、注記事項を中心に、開示要求事項について解説いたします。第三部では、IFRSを巡る現状、基準設定の最新状況、日本企業に重要な影響を与える論点等を取り上げます。

本セミナーを情報収集の機会としてご活用頂ければ幸甚です。